モンテッソーリ教師になるためには・・・

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先日、国際モンテッソーリトレーニングセンターの卒業試験のお手伝いにいってきました。
卒業試験は、モンテッソーリ教師となる為に1年又は2年通い勉強してきた学生さんが成果を発表する場です。
卒業までにはアルバム作成、理論、観察実習、提供実習、提供練習、など既定の時間や量が設けられ、毎年、間に合わない生徒も何人かいます。
卒業試験は、提供です。(別日に理論もあり)分野は、日常、感覚、言語、数の4分野(文化含む)を全て行います。お仕事は、くじで決めるので学生は何が当たるか分かりません。
試験官は4人で、3人は国内試験官、1人は海外からの試験官です。
試験官と子役がペアになり、そして学生が入れ替わり立ち替わりで試験を行います。
私は、今回その提供試験の子役をやりました。
日常生活の練習と言語教育の子役をしてきました。
学生さん、皆さん緊張して手が震えていました。
そりゃそうですね。この試験でディプロマがもらえるかどうかの合否が決まります。
試験官の先生方は皆、モンテッソーリ界の重鎮で、大御所です。試験官の先生のほとんどは本を出版していますので、きっと皆さんモンテッソーリ教育を始める時に読んでいた事でしょう。
私は子どもたちに提供はするけれど提供されるのは久しぶりの事でした。
学生さんの提供を見ながら、
「もっとゆっくり…」
「提供長いな…いつ交代してくれるの?」
「そこに物を置いたら、子どもは手が届かない」
「何度もやり直しててよく分からないよ」
「声かけ上手だな、子どもはワクワクするだろうな」
「ちゃんと目を見てくれるなぁ」
など色々と勉強させてもらいました。
学生さんの提供が終わると試験官の先生から学生さんへの質疑応答です。
「目的は?」
「対象年齢は何歳?」
「前段階は?」
など色々聞かれます。
そんな一連の様子を見ていて、提供だけできる、理論だけ知っているでは、ダメなんだなと改めて感じました。
また、試験では大人が子どもの役をするので大事は起きませんが、本当の現場では予想外の事も起きます。
提供方法も基本をおさえつつ、その子に合わせてアプローチを変えていかないといけないという事です。
学生の試験が終わる度に、子役として学生の提供はどうだったか聞かれました。点数に反映されていたのかな。
卒業試験に関われただけで光栄な事ですが、待ち時間、お弁当の時間など、沢山の先生から本当に貴重なお話が聞けました。
子どもの事を理解している大人やモンテッソーリ教師が増えたら、きっと幸せな子どもが増えます。
虐待や暴力から助け出せるかもしれない。
ご卒業される世界中の学生の皆さま、おめでとうございます(^^♪
モンテッソーリ教師おめでとうございます!

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